少子化対策基本方針

思春期の健康づくり

【現状と課題】

思春期は、身体面、精神面の発達や変化が著しく、大人と子どもの両面を持つ時期であり、保護者をはじめとして周囲の人たちが、その特性を十分理解したうえで接することが必要です。

依然として、性行動の低年齢化に伴う人工妊娠中絶や性感染症の罹患、喫煙・飲酒が顕在化しています。また、薬物乱用については、スマートフォン等によるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等の急速な普及により薬物が容易に入手できる環境が形成されているとともに、乱用者の低年齢化が問題視されています。これらの問題は、思春期のみならず、将来にわたって健康に影響を与えることが指摘されています。

さらに、心身症、不登校、引きこもり、思春期やせ症など思春期特有の心の問題も深刻化、社会問題化しています。このため、思春期にある子どもに生命の尊さを伝え、思春期特有の健康と性の問題、心の問題への取組が必要です。

【施策展開の方向】

いのちの尊さを学ぶ機会の充実

児童・生徒にいのちの大切さや自分も大切に育てられたことについて考える機会を与えることによって、子どもを生み育てる喜びの芽をはぐくみます。

また、動物とのふれあいなどを通じて、いのちについての学習をし、自分のみならず、他人のいのちの尊さをも再認識する機会を広く提供します。

発達段階に応じた性に関する指導の充実

思春期は、心も身体も子どもから大人へと移行する時期です。特に、身体的成熟は、年々早まっています。自分や相手の心身の変化について正確な情報を得、そして、人間性と社会性を持った性意識・性行動を身につけることができるよう発達段階を踏まえた性に関する指導や健康教育の充実を図ります。

思春期の悩みを相談できる体制の整備

思春期は、身体的成熟に、精神的・社会的成熟が伴わない傾向があります。親をはじめ周囲の大人は、この時期の不安定さを理解し、その発言に耳を傾けるような接し方が必要であることから、学校や地域における相談体制の強化を図り、相談場所に関する情報が、子どもたちの手元に届くような体制の整備に努めます。

健康教育の充実

学校では、参加型学習を取り入れた「生きる力」をはぐくむ健康教育を推進します。そのため一層の指導者の質の向上に努めます。

地域においては、同世代から知識を得るピア(仲間)・エデュケーション(教育)の取組を進め、思春期の人たちが主体となる取組を推進します。

また、発達段階に応じて、薬物乱用の弊害や薬物から自分自身を守ることを理解させるとともに、地域で子どもたちを支える指導者の育成と、関係者との連携の強化に努めます。

【重点施策】

思春期における保健対策の充実(保健予防課)

エイズ・STDに関し、中学生・高校生等を対象に発達段階に応じた知識・啓発を図ります。

また、未成年者の喫煙防止のため、児童・生徒が喫煙による心身への影響、依存症、社会への影響等に対する理解を深めるための取組を推進します。

学校における性に関する指導の充実(保健体育課)

県立学校及び市町村立学校において性に関する講演会を実施し、児童生徒に、命の大切さや相手を思いやる心を育むとともに、性に関する正しい知識の習得を図ります。

また、現代的な性に関する課題に適切に対応するため、「性に関する指導の手引き」の活用を促進し、指導者の共通理解と資質向上を図ります。

育児不安を抱える保護者のみなさんが、孤立しないよう、地域で子育てを支え合うための地域子育て支援拠点は重要な役割を果たしています。

育児相談や親子の交流等を通して、「子どもと一緒に楽しく過ごせる場所があって、助かっています。」との声が聞かれます。