計画策定にあたって

計画策定の基本的視点

この計画は、若者が家庭を築き、次代を担う子どもたちが健やかに生まれ、育まれる社会の実現を目指すことを目標とし、次の基本的な視点のもと策定しました。

〜家庭を築き、子どもを産み育てるという希望をかなえる環境づくり〜

  1. 結婚・妊娠・出産・育児の切れ目のない支援
  2. 若者の自立の促進
  3. すべての子どもと家庭への支援
  4. 子どもの社会性向上や自立の促進
  5. 地域の実状に応じた支援
  6. 働き方改革による仕事と生活の調和の推進

結婚・妊娠・出産・育児の切れ目のない支援

少子化の大きな要因として、未婚化・非婚化、晩婚化・晩産化の進展が挙げられます。未婚者が独身である理由として「適当な相手にめぐり会わない」、「結婚する必要性を感じない」等の回答が多く、また、社会的な結婚支援機能が弱まっていること等から、個人の意思を尊重しつつ、結婚・子育ての大切さや喜びなどを伝えるとともに、未婚の男女が広く出会うことのできる機会の提供を図ることが重要です。

さらに、妊娠・出産・育児へと滑らかに進めるよう、ライフステージに応じた切れ目のない支援が求められています。

若者の自立の促進

最近の若者には、何事にも前向きに取り組む熱意の低下や、コミュニケーション能力の不足など、人間関係の結び方への戸惑いが懸念されています。また、地域の人間関係が希薄化する中、ニートやひきこもりというような社会的自立の遅れなどが指摘されており、若者の健やかな成長と自己の確立を支援することが重要です。

さらに、職業的自立を経て、経済的状況を改善し、出会いの場が提供されてはじめて、結婚生活が可能となることから、若者の自立への幅広い支援が重要です。

すべての子どもと家庭への支援

子育ては、働き方の違いや家族形態などで区分されることなく、すべての子育て家庭を対象に子どもの成長段階に応じたきめ細かな支援や、父母その他の保護者が主体的に取り組むべきであることを前提として、子育てを社会全体で支援していくことが重要です。

また、児童憲章や児童の権利に関する条約を踏まえ、子どもの幸せを第一に考え、子どもを大切にする環境づくりを進めることが重要です。

子どもの社会性向上や自立の促進

出生数の減少等により、子ども同士の切磋琢磨や異年齢の子との遊びなどが難しくなっています。次代の親となる子どもたちが社会性を持ち、自立した若者に成長するためには、地域での自然体験やボランティア活動等への参加を通して、心豊かにたくましく成長し、生きる力を発揮できるようにしていくことが重要です。

地域の実状に応じた支援

親子や家、さらにはそれらを支える地域のきずなが培われ、親自身の子育て力が高まるよう、地域の社会資源を十分かつ有効に活用し、地域の様々な子育て支援サービスの充実やネットワークづくりを進めていくことが重要です。

これまでも、地域のニーズに応じて、保育所の整備や幼稚園の預かり保育の充実に努めてきたところですが、保護者の就労の有無に関わらず、質の高い幼児教育と保育を一体的に提供する認定こども園への移行も進んでいます。子ども・子育て支援新制度の施行により、各市町村ごとに定める「子ども・子育て支援事業計画」に基づき、より地域の実情に応じた施策が講じられることになります。

また、子どもを安心して生み育て、定住したくなるよう、産業の育成や働く場の確保、医療や福祉などの生活環境基盤の充実、自然環境、歴史的資源を活用した交流の拡大などにより、地域の将来展望に応じたライフスタイルの変化を見据えた支援が求められています。

働き方改革による仕事と生活の調和の推進

経済のグローバル化、産業構造の変化に伴う働き方の変化や共働き世帯の増加等により、人々の働き方が多様化する中、仕事と結婚・出産・子育てとの両立が難しい状況が見られます。

このため、仕事と生活の調和の観点から、地域の実状に応じ、企業や関係団体等と連携・協力して、働き方の改革を進め、子育て中の労働者が男女を問わず子育てに向き合える、新たな家族モデルを確立することが必要です。長時間労働の是正、職場復帰支援をはじめ、仕事と子育て等との両立を図ることで、結婚や子育ての希望を実現できる環境づくりを進めることが重要です。