子育てが楽しみになる意識醸成を

どこでもすぐに授乳できることで、出かけられる場所や挑戦できる選択肢が広がっていくのではないでしょうか。

授乳服の企画・販売のほかに、社会の中で子育てをするという意識啓発活動も実施しています。例えば、子連れ出勤の推進や、大学やイベントで講義をするなどです。そのような活動において「子育ては大変だというイメージがあったけれど、楽しみになりました」というご意見もいただくようになりました。

今回協賛店に登録した「モーカフェ」も、そういった前向きな気持ちを育てる場所のひとつにしたいと考えています。

モーカフェさんはどんな場所ですか？

利用されるお客様が形作っていく空間

「モーカフェ」は、すべての女性に寄り添うためのお店です。お茶を飲みながらくつろいだり交流することはもちろん、情報交換や新しい挑戦のために活用できる場でもありたいと考えています。

私自身、自宅にこもって一人で子育てをしていると「自分一人で責任を負わなきゃ」と考えてしまい辛くなってしまったことがありました。だからこそ、私たちは子育てをする女性が孤立しないように、出産前の段階で社会とのつながりを持っていてほしいと願っています。

子育て経験者からお話を聞いたり、子育てをしている人と交流することで「一生懸命になり過ぎなくても大丈夫なんだな」と安心できるような、昔の地域社会では当たり前のようにあった環境を、モーカフェで再現したいと思っています。

フェムテックやフェムケアに触れられる機会にも

モーカフェではフェムテックやフェムケアに関する製品も販売しています。フェムテックとは女性の困難を解決してくれる技術などのことです。店内では、女性のデリケートな身体のためのケア用品や湯たんぽ、医療用ウィッグなど、気になったら気軽に手に取れる形でさりげなくご案内しています。

このほか、弊社の授乳服の展示もしており、試着もできます。

店内は貸しスペースとしてもご利用いただけますので、子どもと一緒に出勤してレンタルキッチンとして活用するなど、女性が新しいチャレンジをしたり赤ちゃんと一緒に働く練習をしたりする場としても使われています。

今後、利用者の皆さんが自由な発想で活用し、みんなで作っていく場所になれば嬉しいです。

協賛してみての感想をお願いします

優待内容は自由に決められることもあり、私たちにとって優待のための手間はそれほど増えていませんし、オペレーションを変える必要もありませんでした。加入のための費用もかからず、協賛に関しての相談にも乗ってくださいます。

広く県民の皆さんに店舗や取り組みを周知できるため、協賛することにはメリットしかないと感じています。

モーカフェの建築について

モーカフェのコンセプトのひとつに「アートに触れる」という側面があります。この建物は、もともと約30年前に建てた自宅です。「建築家と一緒に建てる家」という文化を発信したいと思い、まずは自分でやってみようとこの家を建てました。それまでに美術に関わる仕事をしたこともあり、建築家の活躍できる機会が少ないことに対し問題意識を持っていました。そこで、このような家を建てることは、私にとってオリジナルの作品を手に入れられるだけでなく、建築家の作品を増やすことにもつながると考えました。

この家は、発想が広がったり、気持ちを上げてくれたりする空間だと感じています。住むだけでなく地域に開きたいと思い、モーカフェの開設場所になりました。