妊婦さんになったら

妊娠中に気をつけたい感染症

妊婦さんへ!感染症に気をつけましょう!
妊娠中は、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなっています。細菌、ウィルスなどが妊婦さんに感染すると、まれにおなかの赤ちゃんに影響が起きることがあります。妊娠中は感染予防を心がけましょう。

また、抗体検査を受けることで、免疫(抗体)の有無を調べることができます。


 妊娠中に気をつけたい感染症として以下のものがあります



■HTLV-1
HTLV-1は、ATL(成人T細胞白血病)やHAM(HTLV-1関連脊髄症)の原因となるウイルスです。

平成23年4月より、HTLV-1抗体検査が妊婦健康診査の公費負担対象の検査項目となりました。

お母さんがこのウイルスを持っていると、授乳によって赤ちゃんにうつる恐れがあります。お母さんがウイルスを持っているかどうかは、妊婦健診における血液検査でわかります。詳しいことは、産婦人科の先生にご相談ください。

また、平成25年4月以降から、母子健康手帳交付時に以下のリーフレットを配付いたします。

▼「HTLV-1抗体検査を受けましょう」(PDFファイル)
資料1資料2

■関連リンク
詳しくは下記厚生労働省HTLV-1ウェブサイトをご覧ください。
◯【厚生労働省】HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)に関する情報



■風しん
風しんウィルスを病原体とする、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とする感染症です。

妊娠4〜20週に初めて風しんウィルスに感染した場合、赤ちゃんが難聴・白内障や緑内障・心臓疾患を起こすことがあります(先天性風しん症候群)。風しんにかかった記憶がなかったり、免疫(抗体)が十分にない女性は注意が必要です。

妊娠初期に検査で抗体価の低かった人は、以下のことに気を付けてください。

・風しんが流行している時期は、出来るだけ人混みに出ないようにしましょう。
・外出時はマスクを着け、外出後は手洗いを十分行いましょう。

また、20〜30代の男性で風しんの免疫のない人はたくさんいるとされています。感染して家や職場などで妊婦さんにうつさないよう、夫や家族などが予防接種を検討することも大切です。

なお、風しんがすべて先天性風しん症候群を起こすわけではありません。妊娠週数によってもリスクは異なります。不安なときは産婦人科医などに相談をし、よく説明を聞きましょう。



■その他妊婦健診で検査ができる感染症
上記の他に、HIV抗体検査、B型肝炎、C型肝炎、B群溶血性連鎖球菌(GBS)、性器クラミジア感染症、梅毒検査等を行っています。 詳細は、以下をご覧ください。

■関連リンク



 以下の感染症は、妊婦健診では検査しておりませんが、注意が必要な感染症です。



■サイトメガロウィルス感染症
サイトメガロウィルスは世界中のいたるところにいる、ありふれたウイルスです。日本では成人の半数以上が既に感染し免疫を持っています。唾液や尿に触れた手を介して感染します。

多くの人は成長の過程で免疫(抗体)を獲得しますが、特に妊娠初期に初めて感染した場合は、おなかの赤ちゃんに肝臓障害や難聴などの影響が出ることがあります。



■トキソプラズマ症
加熱が不十分な肉、猫のフン、土などに存在するトキソプラズマ原虫による感染症です。

妊娠中に初めて感染した場合、おなかのあかちゃんに影響が出る場合があります。免疫(抗体)があればまず心配はありませんが、ペットのフンの始末など衛生には気をつけましょう。

感染源は大きく分けて3つあります。空気感染やヒトからの感染などはありません。
(1)トキソプラズマに感染している肉を生で、または、十分に加熱しないで食べること
(2)土いじり
(3)トキソプラズマに感染しているネコのフンに触れること

■関連リンク


■お問い合わせ
茨城県福祉部 子ども政策局
少子化対策課 母子保健グループ
TEL:029-301-3257
FAX:029-301-3264
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